「上の階のAさん」「となり町のBさん」のように、基準となる見る側(指定する側、専門用語では"カレントディレクトリ"または"カレントフォルダ"という)との相対的な位置関係で場所を指定します。「同じフォルダ内のAファイル」、「ひとつ下のフォルダ内にあるBファイル」のように。Windowsの「マイ コンピュータ」で表示されるフォルダツリーを想像すると分かりやすい。
だから基準となる見る側の位置が変化すれば、その相対的な位置関係も変わってきます。同じ町内のAさんも、別の町から見れば呼び方が変わってくるんです。
それじゃどのようにして呼ぶか?
★相対パスの指定法(書き方)には決まりがある
まず二つの記号の意味を理解しなければならない。スラッシュ「/」(または円¥記号)と半角のドット「
.」です。

スラッシュ「/」(または円¥記号)を使ってフォルダ(ディレクトリともいう)とフォルダを区切る、つまり階層を区切る記号です。
*区切り記号はLinuxなどUNIX系のOSでは「/」(スラッシュ)を、MS-DOSやWindowsでは「\」
(欧米ではバックスラッシュ「\」)を使う。インターネットでは「/」を使う。

ドット一個「
.」は今現在いる場所、基準となる地点を指します。即ち、自分が入っているフォルダのことです。ただしこれは省略することができ、ほとんど場合省略している。
*(参考までに)(.)は、英文の最後につけるピリオド"で、これが正式な記号名称。ところが
最初にインターネットの仕組みを定めた文書の中に「アドレスは .(ドット)で区切る」と表記
され、それから「ドット」と呼ばれるようになったとか(ココ参照)。
ひとつ上の階層(上位フォルダ = 自分が入っているフォルダの入っているフォルダ)はドット二個「..」で表す。←・・・これが重要
(注意)ツリー構造から錯覚しやすいですが、ひとつ上の階層とは自分が入っているフォルダのことではありません。自分が入っているフォルダは自分が現在いる場所、つまりドット一個「
.」です。だからひとつ上の階層とは「自分が入っているフォルダが入っているフォルダ」のことです。ヤヤコシ〜イ!
上がる度に「..」が増えます。二つ上の階層に上がるには ../../ と2回続けます。
1つ上は
../、2つ上は
../../、3つ上は
../../../ってことになります。
2010/12/25